誕生日には花束を抱えて【完】
オレは、自己嫌悪に陥っていた。




――正平にはカノジョがいる。


神崎は誤解したまま、病気と闘っている。


きっと、不安に怯えながら。




オレがマンガを持って行ったところで、神崎の不安はなくならない。




それを取り除くことが出来るのは――。




オレは重い腰を上げた。

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