誕生日には花束を抱えて【完】
<愛>
正平が輝く瞬間――。
風花小学校にはミニバスのクラブもなかったし、小6の時にはバスケの授業もなかったから、誰もまだ気づいていなかった。
だけど、中学になったら、きっと、正平はバスケ部に入るだろう。
そうしたら、正平に惹かれる女の子も他に現れてしまうかもしれない。
だから、私は、みんなが気づく前に、正平を独占する方法を考えた。
正平が輝く瞬間――。
風花小学校にはミニバスのクラブもなかったし、小6の時にはバスケの授業もなかったから、誰もまだ気づいていなかった。
だけど、中学になったら、きっと、正平はバスケ部に入るだろう。
そうしたら、正平に惹かれる女の子も他に現れてしまうかもしれない。
だから、私は、みんなが気づく前に、正平を独占する方法を考えた。