誕生日には花束を抱えて【完】
いつものように4人で過ごしていた、6月の日曜の午後。


「そう言えば、もうすぐテストじゃん」


ふと、小泉がつぶやいて。


「私、数学とか、すでにお手上げ状態。この前のテストもひどい点数だったし」

「やっぱり?! オレもそう」

「今回もやばそう……」

「……オレも」


小泉と山本は、みるみる元気をなくした。


「じゃあ、愛に勉強教えてもらえば?」


オレが言うと小泉はハッとして、


「そうだよ! ここに超頭いいヤツがいるじゃん!」


ゲーム大会から、急きょ、勉強会へと変わった(意外とマジメな、オレたち!!)。

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