誕生日には花束を抱えて【完】
<正平>
オレは、頼りなげな愛の後姿を、見えなくなるまで見送った。
愛に、会えなくなる――。
オレは、思い出していた。
小6の冬、愛が桜葉学院に合格した時に抱いた感情を。
もしかしたら。
あの頃から、オレは愛を――?
愛は、ものすごく可愛い表情をして、オレをドキッとさせることがあった。
その度に気のせいだと打ち消してきた、愛への想い。
だが、ついに否定しきれなくなってしまった。
――オレは愛が好きだ。
ずっと、好きだったんだ――。
オレは、頼りなげな愛の後姿を、見えなくなるまで見送った。
愛に、会えなくなる――。
オレは、思い出していた。
小6の冬、愛が桜葉学院に合格した時に抱いた感情を。
もしかしたら。
あの頃から、オレは愛を――?
愛は、ものすごく可愛い表情をして、オレをドキッとさせることがあった。
その度に気のせいだと打ち消してきた、愛への想い。
だが、ついに否定しきれなくなってしまった。
――オレは愛が好きだ。
ずっと、好きだったんだ――。