誕生日には花束を抱えて【完】
高校1年生
<正平>
4月。
勉強会の甲斐あって、4人そろって東高に入学した。
愛とオレは違うクラス。
放課後、一緒に帰ろうとして愛の教室まで迎えに行くと。
「愛ちゃ~ん、ねえ、頼むよ~」
「ダメ。私、バスケ部に入るの」
「え~、バスケ部?!」
「今、その身長で? って思ったでしょ」
「思ってないよ~」
愛が、男に迫られていた。
「ねえってば~、テニス部のマネージャーになってよ~」
「イ、ヤ」
その男から逃れようと向きを変えた時、
「あ、正平」
愛はオレに気づいた。
そして、その男も。
4月。
勉強会の甲斐あって、4人そろって東高に入学した。
愛とオレは違うクラス。
放課後、一緒に帰ろうとして愛の教室まで迎えに行くと。
「愛ちゃ~ん、ねえ、頼むよ~」
「ダメ。私、バスケ部に入るの」
「え~、バスケ部?!」
「今、その身長で? って思ったでしょ」
「思ってないよ~」
愛が、男に迫られていた。
「ねえってば~、テニス部のマネージャーになってよ~」
「イ、ヤ」
その男から逃れようと向きを変えた時、
「あ、正平」
愛はオレに気づいた。
そして、その男も。