誕生日には花束を抱えて【完】
「どこまで終わった?」


しばらくすると、愛はオレからワークを奪い取った。


そして。


「これしかやってないの?!」


「しかも、こことここ、間違えてるし」


「……もしかして、正平って、バカ?」



見下すような愛の表情――。


あまりにも不本意過ぎて、何も言い返せなかった。



……愛への恋心が砕け散ったのは、言うまでもない。

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