誕生日には花束を抱えて【完】
<正平>


愛の、小さな手――。


やっと、触れることができた。


やっとつなげたその手――。


学校を出て、東高の生徒が見当たらなくなっても、放さなかった。




そして、そのままずっと放したくはなかったのだが――。

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