誕生日には花束を抱えて【完】
<愛>


私は、正平が何か言って来てくれるのを待っていた。


それなのに、もう、3日――。


3日も、何も言って来ない。




キスの後――絶好の告白チャンスだったはずなのに。


「好き」って言ってくれるどころか、ごまかそうとするなんて。




こうなったら、乙女の意地。


私からは、絶対に話しかけてあげないんだから――。

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