20の記憶

ひとつめ理由


紹介が遅れましたが
私の名前はそらといいます。

空に浮かぶ雲が大好きな私にはお気に入りの名前。

15歳はじめての恋

はじめて出来た恋人

出会いはバイト先
よくある話。



学校からバイト先へ
新人の私は同い年のバイトで出来た友達愛ちゃんと一緒のシフトでお喋りが楽しみで足を運ぶ。


ロッカーで着替えを済ませ
お店に入る


「おはようございまーす」


『おはょ』
キッチンの人がいう

『そらちゃん実は今日,愛ちゃんが風邪でお休みなんだ。でも変わりのピンチヒッターを用意したから安心して。もうすぐ来ると思うから。じゃあ,よろしく』

と言うとキッチンに戻り料理の準備を始めてしまった。

「えっ?」


ちょっと、まってょ
何がどうなってるの…
しかも行っちゃったし邪魔は出来ない。

仕方ない。
愛ちゃんとお話出来ないのは残念だけど,やるしかない!
でも,ピンチヒッターってどんな人なんだろう?


そんな事を考えぼーっとしていると

後ろから肩をトントンと
叩かれた


「ほへぇ?」

慌てて出した言葉はなんて拍子抜けの声

『ごめん(笑)びっくりさせたね。初めまして。今日変わりに来た八木ゆうやです。よろしくね』

「あっはいッ!こちらこそよろしくお願いいたします!西田そらです!」


あたし何いってんだろう
なんか言葉変だし
とにかく笑ってごまかそう




はじめて彼とバイトが一緒になったとき私は何かあると子供ながらにそう思ったんだ。
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