私の騎士〜ナイト〜
あ゛ーっ!!



やっぱ涙、止まんないや。



ははっ…本当笑っちゃうよ。






……………ぎゅっ…






その瞬間、私の後ろから、私の背中に何かが抱きついた。



「え?」



えーっとー…これは、どうなってるのかな?



これは、人…だよね?



てか、先輩だよね?



「あのー……先輩?」



「ゴメン」



「へ?」



「悪かった。ゴメン。」



「どうしたの!?先輩!?」



だっ…だって、ここ歩道だよ!?



他の人の視線、超〜痛いんですけど?



「俺、酷かったろ?傷付いたよな。ゴメン」



あー…それ言いに来てくれたんだ。



「ううん。ありがと」



先輩が私に、謝るために来てくれた。



それだけで私の胸の中はいっぱいだよ。



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