私の騎士〜ナイト〜
すると先輩の手が、一気に緩くなって私を自分の方に向かせた。



ドキドキしながら、上を見上げると、先輩は優しく笑いかけてくれた。



う゛〜…もう限界。



「う゛〜〜ぜんぱーい…」



「えっ!?何で泣く!?」



先輩は、すごくビックリしている様子。



「…安心して。先輩、私のこと嫌いになったんじゃ無いんだね」



すると先輩は考える表情をして、まゆをしかめた。



「ん〜…どちらかと言えば、嫌いかもな」



「……え゛っ!?!?」



ビックリして、勢い良く顔を上げると、いきなりキスされた。



思考停止とは、このことだ。



私はビックリしすぎて、目を見開いたまま先輩を見た。



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