TROUBLE



俺は愛香になったん
だったら…このまま
自分の家に帰れねぇ−な…愛香もだけど。


「まさか…こんな事に
なるなんて…」


俺は愛香に返す言葉が
見つからない…。
あの時帰っていれば…
俺は変わらなくて
すんだのに…!!
俺は何でここに来た
んだろう?…


「ねぇ−…駿哉…
私…駿哉の家に帰る」


いきなりの愛香の
言葉にびっくりした俺。


「えっ−…」


「だって…私が自分の
家に帰っても信じて
もらえないだろうし…
駿哉だって信じてもらえ
ないでしょう…」


「だけどよッ!!?
喋り方だっておかしい
んだぜ??」


「…かッ…変えたら
いいじゃん!!!私……
この際男として生きる!!」

今…俺の胸は爆発
しそうな感じで動いている。
しかも今の愛香の言葉に
びっくりしている。


“男として生きる”
愛香は…俺になって
生きて行くって言って
いる…。この時…俺は
悩んだ。
“女として生きる”
と言う事はできるのか?


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