最後なのだとわかっていれば~上~
「今日のお弁当はたこさんウインナーだよ」
そう言って楽しそうにお弁当を広げる
「ねぇ詩音」
「何?」
「詩音は何でここまでするの」
そう言うと詩音は赤くなる
「えっと・・・」
「俺が不健康に見えた?」
詩音は俺の顔からめをそらさない
綺麗な瞳が俺を見る
「違う。私ね?春哉が好きなの」
「それは顔で選んだ?」
「違う最初見た時はかっこいいと確かに思った
けどこうやって話したりしてて楽しくて
春哉を思ってお弁当作ったりするのが楽しくて
いつのまにか好きになってたの」
「こんな俺に?」
「うん。春哉、私を彼女にして?」
「俺は詩音を完璧好きなわけじゃない
まだ詩音の事はよくわかんない」
「私を確実好きになるように私頑張る」
俺は一瞬目をゆっくり閉じた
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