最後なのだとわかっていれば~上~

涙の先

「え?」
俺は正直に3人に言った
「お前まじで!おめでとう」
雅が俺に抱きつく
藍那もおめでとうといってくれた
相崎も勿論。

「春哉」
部活のない今日途中で止められた俺
「藍那相談乗ってよ」
そう言って俺は藍那と一緒に屋上にむかった
「春哉って女遊んでる?」
「は?違うよ」
「中途半端で付き合ったの?昨日無理って
言ったよね?特にあの子はゆずにー…」
そう言って途中で話を止めた
「何?相崎が何」
「うっううん。何でもないただこれでいいの?」
「俺はいいと思ってる中途半端とは言わせないように
俺、詩音を幸せにするよ」
きっと藍那には俺の今の姿は
ただの臆病者に見えただろう

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