最後なのだとわかっていれば~上~
「すいませーん!撮ってもらえますか?」
近くで犬の散歩してたお姉さんに声をかける藍那
「ハイそれじゃーいきますよーチーズ」
「有難うございますー」
藍那が写真を確かめて俺たちを見る
「2人撮るから並んで~」
「えっでも…春哉いいの?」
「あったりまえじゃん!ほらおいで」
俺は顔を近づけて藍那の声とともに笑う
きっととびっきりの笑顔…
「写真できたら2人に渡すね」
「おう♪頼んだ」
「そろそろ解散しよーぜ!藍那送るよ」
「俺もゆずおくるから」
「えっいいよ!こっからすぐだし」
「いいよ1人は危ないし送らせて」
帰りは自転車を押しながらゆずと
会話をして帰った
「ここ家だから…」
「でかくね?」
「そうかな?…あれお母さん!?」
後ろを振り向くとゆずそっくりな人が
こっちに歩いてくる
「あっ初めまして…」
「もしかして…ゆずの彼氏?」
すごく驚いた顔でゆずのお母さんが俺を見る
「ええ…そうです井上春哉っていいます」
「すんごく美男子!」
思わず俺は冷や汗をかく
「お母さん!やめてって…」
「良かったらご飯食べて行かない?」
「いやいや!そんな…」
「いいよ!春哉がいいなら食べてって!」
ゆずにも押されて初めてゆずの家にあがる
「おじゃまします…」
想像つく家ロイヤルって感じ…
「どうぞ~汚いけど…」
そうゆずのお母さんが言う
「いえいえ!全然…ある意味光ってますよ」
そう俺が言うと大笑いするゆずのお母さん
ゆずからは想像できない姿…
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