最後なのだとわかっていれば~上~
「今日俺っちこない?」
「え!?いいのー!?」
ゆずが食べていたウインナーを落とす
「動揺しすぎー」
「ごめん…だって…」
「母さんが会いたいって。今日で休み終わりなんだ」
「そっか…私も会いたい!」
「よし!決まり!部活どうする?」
「今日は行かない!明日から行く」
「分かった…」
いつも通り学校が終わって雅たちとバイバイした後に
ゆずと自宅に向かう
「うゃぁー緊張する」
玄関前で慌しく慌てるゆず
「大丈夫!よし…ただいま~」
おもいっきりドアをあける
「お邪魔します…」
「あっこんにちは~!」
手前の部屋から母さん登場ー
「若っ!」
その瞬間まずいと思ったゆずは口をおさえる
「ぷっ若くないわよ~さぁあがって」
「ハイ…」
カチカチのゆずを俺は母さんが部屋に入ったのを確認して
後ろから抱きしめる
「大丈夫!そんな結婚告げに来たわけじゃないんだし」
「結婚!?!?」
「だから違うってまぁいずれは?笑」
「もう心臓に悪いよ~…」
ソファーにゆずが座りその横に俺がすわる
「ゆずちゃん紅茶でいい?」
「全然OKです!」
母さんがゆずと俺に紅茶を出す
「ゆずちゃん綺麗ね~今時の高校生はこんな可愛いのかしら」
「ゆずは特別だよ」
「生意気な子でしょ?こんな子彼氏でいいの~?」
「全然いいです!ある意味私が恥ずかしくなります…こんなモテモテの
春哉くん私に似合うか…」
「似合うかどうかなんて関係ないのよでもすごくお似合い」
お母さんはコーヒーを口に運ぶ
「ゆずちゃん?春哉をよろしくね?」
「えっあっはい!」
「それじゃーお母さんちょっと買い物行って来るから」
「あ~おう」
「ゆずちゃんごゆっくり」
長く沈黙が続いてく
「緊張したぁー…」
「大丈夫だよ。笑」
「うん~」
「ゆず俺の部屋いこっか」
「あっうん」
階段にのぼって手前の部屋に入る
「汚れてるけど…」
「男の子にしちゃ~綺麗だよ…」
「そうかな?」
「あっこの部屋から本当に公園見えるね」
「そうだよ~」
ベッドの上のまどから顔をだす
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