最後なのだとわかっていれば~上~
「俺賛成だよ」
そう俺が言うと驚いた顔をする2人
「母さんには幸せになってほしい。高橋さん、母さんを
必ず幸せにして下さい母さんは俺のためだけにずっと
頑張ってきたんです、支えて下さい。お願いします」
「春哉くん…」
母さんは今にも泣きそうな顔で上をむいている
「高橋さん1つお願いあります」
「ん?」
俺が今までに言った事のない言葉
「父さんって呼んでいい?」
そう言うと高橋さんはしたを向きすごい笑顔で
大きくなずき俺を抱きしめた
「春哉くん!俺たち家族だぞ~」
そう言って泣きながら俺を抱きしめ
母さんも俺の頭をなでた
高橋さんはいい人。暖かい温もり
初めての父親の温もり
「春哉後1つ聞いてほしいの」
母さんの真剣な顔
「俺からもお願いなんだ」
「何?…」

口をひらいたのは高橋さんでー…
「埼玉で住もうと思っているんだ」
「え?」
「春哉がいやなら私たちもやめようって決めてて」
「うん…」
「ただ向こうのが仕事がいいのよ高橋さんの実家も向こうで」
「考えさせて…2日でいいから」
高橋さんと母さんが一度目をあわし俺を見る
「分かった…ゆっくり考えなさい」

2日で俺は決めなきゃいけない…
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