最後なのだとわかっていれば~上~
「春ー哉」
「…おう」
学校帰り久々の部活に出た後
前4人で行った公園に雅と会う約束をしていた
「悪いな藍那送ってきたからここが近くて」
「いいよ」
そう言って芝生に座り雅を見る
「俺、転校するかもしんねーや」
「は?」
「母さん再婚するんだそんで埼玉に…」
「まじかよ…ゆずちゃんは?」
「言ってないだから相談しようって…」
雅は状態がわかったらしく頷いている
「正直言えよそれしか言えない」
「だよな」
「話し合っても分からなかったらまた言え」
「雅…」
ニカッと笑う雅
雅有難う俺、言うよ
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