最後なのだとわかっていれば~上~

キモチ

「1-1井上春哉ですよろしくお願いします」
暑苦しい体育館で俺はバスケ部の先輩に挨拶する
「お前が春哉か~~~~~」
近くに居た先輩に首をしめられる
「何すか何すか~~!死にますよ~~」
「俺のクラスの女子が騒いでた」
きつかった首がゆるくなる
「俺は部長の大野首しめたのは萩原ね」
そのほかにもいろんな先輩が自己紹介してくれた
俺をふくめて5人のバスケ部員
案外少ないー…
「お前!春哉~顔だけじゃ許さねーぞストレッチとして
皆全部のコートにゴールしやがれ~!」
部長じゃない萩原先輩がしきる
「隣のバレー部に迷惑かけないようにやれよ~」
部長が大声で言う
俺たちは同時に「ハイ」と返事する
「これからよろしく春哉」
そう言って俺以外の4人が着替えている俺に声をかける
「おうよろしくー」
外にある水を飲みすそで口をふく
「ハ~イ」
声をかけながらテニスをする相崎…と白村
「一緒なんだ…」
何て思う自分ー…
通りすぎる男子の会話は勿論相崎と白村の話
帰りは雅が居ないため1人で帰る
電車の中で携帯が鳴る
[詩音です!登録よろしくね☆]
手馴れた手つきで返事を返す
[了解だよ~(^^)/]
すぐに返事がくる
[彼女居るの?]
一瞬手が止まる
[居ないね~]
[そっかぁ><私のこと詩音って呼んで]
[分かったよ!☆俺は春哉でいいよー]
その後もいろんな話をした
どんどん俺は詩音が気になっていった

誰の涙も知らずに
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