君と一緒。
幼馴染。
「ヤバイッッッ!瞬兄、
なんで。なんで、
起こしてくれなかったのよーッ
あぁぁぁぁぁ・・・遅刻だぁぁぁ・・・
死んだよ。あたし、もう嫌・・・」
自分でもバカな事は分かってる。
夜遅くまでケータイ小説読んでたんだし。
でもでも。
ニヤニヤしながら
コーヒーを飲む瞬兄が。
・・・・・・・・ムカつく。
・・・・・・・・イラつく。
通学路のハズが人が少ない。
しかも高校生なんて、居ないし。
もう、無理・・・・・
諦めかけてたその時。
「もー諦めんの?
あぁ、でも走ったとしても
そんなに短い足じゃぁ・・・
遅刻だなぁ?」
聴き慣れた声。
イラッと眉間に皺を寄せるものの。
いつもの声に
顔が緩む自分が居て。
・・・・・・・・バカだぁ、あたし。