君と一緒。
学校に近づいているのが。
この瞬間が消えてしまうのが。
あまりにも寂しくて悲しくて、
抱きしめる腕に力を込めた。
「・・・・なんだよ?」
無愛想な返事ぃー、
まぁいつも(意地悪言う時以外は)
こんな調子だし、ねー。
「なーんでもないよー
以外に早くついたねー
さすが!元陸上部エース!」
「・・・・中学の時だけだし。
それに前よりぜってー持久力、
落ちてるから。」
右手を離し耳たぶを触りながら
話す癖・・・・
「あはは、照れてるー」
幼馴染をバカにしないでよ?
照れてる時とか動揺している時、
嘘をついた時いつも
右手で右の耳たぶを触るんだもん。
「て、照れてないし。。。」
必死に誤魔化しながら、
また耳たぶを触る勇気。
思わず吹き出し、笑ってしまった。