それでもすき。
花火大会
まっ白な制服がまぶしい夏がやってきた。
セミの鳴き声がうるさくて授業に全く集中出来ない。
ぼーっとしてたら 美優から手紙が回ってきた
「今日 花火大会あるんだって♪
まゆも誘って行くぞ~(^O^)!」
暑い中でもやっぱり美優のテンションは高い
手紙の隅に、「おっけい 繭に言っとく 楽しみ♪」
て書いて返した。
授業も終わると早速、花火大会の計画を立て始めた
「どうする?やっぱ浴衣?」
「そりゃそーでしょ!由華も ね?」
「あぁ~…、うち浴衣持ってないんだよね
私服でいいや」
「えぇ~ダメ
せっかくだし由華も着ようよ!うち何枚か持ってるから
あ、じゃあさ 今からうちの家でみんな準備しよ♪」
「それがいい~!」
不陰気に流されて 繭の家に行くことになった
繭の部屋には ピンクや黒や赤の浴衣が クローゼットに並んでいた。
「金持ちだなあ~…」
感心する私。繭は
「好きなやつ選びなよ
化粧道具もあるから使っていいよ」
と言ったから、迷った末 ピンクの浴衣にした。