それでもすき。
繭のポーチには アイライナーやリップ、マスカラ…
色々入っていた。化粧の仕方を知らない私は 何から使えば良いのか分からず、アイライナーに挑戦したものの…
「美優…繭…助けて~…」
「どうした由華…うわ!何その顔!」
繭と美優はびっくりして私を見た
2人は、私のはみ出たアイラインを、さっと直して 綺麗に化粧してくれた。
「こうすればほらっ カワイイ~!」
「由華、普段から化粧すればいーのに」
化粧も出来ない 浴衣も持ってない自分…
はぁー…
女の子らしくならなきゃな
3人で歩いても、繭と美優に比べ 子供っぽい自分
でもせっかくの花火大会だし そんなこと気にしないで 楽しもうと気持ちを切り替えた。
「着いた~!」
街は屋台がどこまでも続いていて お祭らしい不陰気で溢れていた