それでもすき。
「お腹すいた!なんか屋台で買わない?」
「うちもお腹すいた~ クレープ空いてるし、並ぼっかな」
3人でクレープの屋台の前に並んでいた
その時
「由華!あれ竹田君じゃない?」
え? 美優が指指した先には 確かに昨日の竹田君がいた。
「由華!話しかけに行ってみたら?」
「…いや 向こう集団だし」
そう喋ってるうちに 竹田君がこっちに気付いた。
竹田君は 友達の中から抜けて こっちにやってくる
「やばい…無理っ」
「大丈夫!うちらはここで並んどくから
ほらっ 行きなよ!」
2人はなんか楽しそうだ
背中を押されて
戸惑いながら歩いた。
「来てたんだ。」
「うん」
「あのさ…
良かったら 一緒に回れない?」
「あ ゴメン友達が…」
その時携帯の着信がなった
「あ ちょっとゴメン」
美優からだ。慌ててメールを開くと
「うちらはいいから2人楽しんでおいで♪なんかあったらメールしなよ
明日結果聞かせてね~(^O^)★」
2人の方を見ると 笑顔で手を振って逃げていった。
「…ゴメン 何でもない」
「あ、ゴメン友達と回るんだったら いいけど…」
「…ううん 大丈夫!」
「そっか じゃあ 行こ!」
竹田君は笑顔で手を引っ張った
そうだ。繭が言ったように 友達感覚でいれば大丈夫だよね。
こうやって 2人の花火大会を回ることになった。