それでもすき。
花火大会が始まった。
大きな音が鳴り響いて
空を見上げたら綺麗な花火が上がっていた。
「すげー!俺こんな近くで花火見たの初めて」
竹田君は嬉しそうに見上げてた。
「綺麗だよね!」
花火のおかげで少し緊張がほぐれた。
それから色々話して、竹田君とは友達のように仲良くなれた。
「あ、由華て呼んでいい?名字だと、気使うから」
「あ 全然いいよっ」
そんな話をしてる時
こっちを見てる男子集団がいた。
さっきの竹田君の友達だ。
中には 茶髪にピアスの人もいて 少し怖かった。
「あ あいつら見た目あんなだけど いい奴だから 気にしないで」
「そうなんだ」
あんまり直視できないから 軽く目を向けた。
「あれ…?」