星に願いを彼に愛を
鬼
藍side
みんな…みんなみんなみんな…嫌いだ
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い、大嫌い。
僕は鬼の子
────────それが何?
姿形はヒトと変わらないのに何で人は僕を怖がるの?
「藍(ラン)、怖がらないでください。私がずっと…ずっと一緒にいるから。」
「みや…び?」
同じ鬼の子どもである雅(ミヤビ)もまた人に嫌われていた
「あんな奴ら、私だけで殺せるから…だから…怯えないで。」
そう言った彼女の声は震えていた
そりゃそうだ
まだ13歳の僕たちが親と引き離されたんだ
「お母様たちにはまた会えるはず。だから…だからだから。」
雅が言いたいことはわかった。雅は僕に人を殺させたくないんだ
「なぁみや「…誰だ?!」
僕の言葉は何かによって遮られた
まさか────……ヒト?