星に願いを彼に愛を
──────………
「ハァッハァッ…ラっ…………ラン?」
「…ミヤビ?」
「藍…真っ赤……血?」
「ハハハ………ハ…殺しちゃった」
「────…ッ?!」
雅が僕を見て怯えている…
怯えないで?僕はただ人間を…みんなみんな、殺しただけなのに
「藍…目が!!」
「…………?」
目がどうしたんだろう?
「目が…真っ赤だよ…藍!」
真っ赤…
僕の目は何色だった?多分金色だったかな
それが真っ赤だなんて…
「鬼だから、僕は…鬼だから」
人間を殺しては食べる
憎い憎い憎い憎い
「森を襲った人間なんか滅べばいい」
「らん………」
雅が僕を怯えてもいいや
もう何でもいい、どうでもいい
「あっ…」
両耳に掌を当てると声が聞こえた