星に願いを彼に愛を
そこに書いてあった言葉は…
《雅、好き》
これは藍の字だった
「藍って誰だよ雅、つか好きって…」
夾の声なんか聞こえなかった
藍、あたしも藍が好き
今すぐ会いに行きたい
…行きたいけど行けない
「藍…好き」
ここから出なきゃ、ここから…
「なぁ雅?」
「…なによ」
「人間…」
あたしは夾が指差している方向を見た
そこには…
「何で狐がいるんだ?」
「逃亡者だ!捕まえろ!」
「人間………!!」
「雅逃げるぞ!」
「あっ…」
夾はあたしの手をとって走り出した