星に願いを彼に愛を
「ふふっ藍君のその顏、君を拾った時の顏にそっくりだ♪…たまらないね。」
ゾクッ
体のシンから体が震えた気がした
「静樹さん、あなた一体何者なんですか?」
雅を知っていた。
雅が静樹さんのことを知っていた。
静樹さんのことを“静樹様”と言った。
母様を知っていた。
僕を鬼だと…知っていた。
「ふふっ♪…僕らね、一回会ったことがあるんだよ?君がまだ小さい頃だったけど。」
会ったことがある?
「雅ちゃんはバッチリ覚えてるみたいだよ?藍君」
ハッとして雅を見ると手を震わせ両目を“赤”にしていた。
角が生えようとしている
……雅?
「静樹様…いや、静樹。あんたが…あんたが!!!」
「雅!!」
静樹さんのとこへ駆け出していった雅。
だめだ 雅!
行っちゃだめだ!!
「雅!!」
「甘いんですよ…藍君も柊も。」