星に願いを彼に愛を
あぁ…思い出した。
「う゛っ……静樹、さん。あなたの名前は…“静樹”じゃない。」
「思い出しましたか?」
「あなたの名前は…翠(ミドリ)だ。」
静樹さん…いや、翠さんに初めて会ったのは僕が5歳の時
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「帰ってくると…思ってました。」
「ただいま柊姉さん。ただいま紫嘔兄さん…それに霖君に藍君お久しぶりです。」
城の中に入ってきたのは誰だと思っていたら知らない男だった。
金髪に真っ白い肌は母様と全く同じ。目の色も…輪郭も、同じ。
「兄様、どなたですか?」
「あの人は母様の双子の弟の翠(ミドリ)さん。」
そう、静樹さんの本名は“翠”
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「あなたは翠。母様の双子の弟の翠。翼蝶の翠ですよね?」
「そこまで…思い出したんですか。」