星に願いを彼に愛を








「まだ4年…」


僕は“雅”と離ればなれになってしまった森に来ている



「またここへ来ているのかい?藍(ラン)くん」



「静樹(シズキ)さん…」



彼は施設の施設長?だ。



「ここは昔から鬼が出るっていう言い伝えがあるんだから近寄っては駄目だよ!」



静樹さんは僕が“この森の鬼”だということを知らない


…言うつもりなんてナイけど


「最近また鬼が出たっていう噂があるんだよ。鬼なんて…いるはず無いのにね」


“鬼が出たっていう噂”だって?



「それって…どういう鬼なんですか?」



聞くつもりはなかった


だけど、もし雅なら…



そう思うと聞かざる終えなかった




「お♪興味を示したね?」


ニヤニヤした静樹さんの顔に嫌悪したのは言うまでもない。



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