星に願いを彼に愛を
なのになぜ────
「う゛っ…」
重い体を起きあげて、殴られた腹を押さえながら僕を見下ろす静樹を見る。
「貴方は母様を守りたかったはず。なのになぜ…、なのになぜこの様なことをしる?!」
(守りたいなら森を人間に教えなどしないだろう?)
「なぁ籃」
(……………?)
「君の記憶は正しい」
(声が、2つ?)
「だが、それはいつの記憶だい?」
(…………!!?)
「僕がその様なことを今でも思い続けていると思ったら」
「「「「大間違いだよ」」」」