かえるとねこ
「なんてひどいことを!
なんて・・・ひどい・・・。
ああ、かえるさん・・・」
「・・・ふふっ・・・
いいんだよ・・・ねこさん・・・。
だってね・・・わたしは・・・もう・・・
こどもを・・・たくさん・・・うんだし・・
この先・・・長くは・・・生きられ・・・
なかったん・・・だから」
「何言ってるんだよ!
かえるさんが死んじゃうなんてやだよ!」
「しかた・・・ないんだ・・・よ。
とりさん・・・だって・・・何かを・・・
食べなきゃ・・・生きられない・・・。
わたしは・・・よろこんで・・・
差し出すよ・・・
わたしの・・・からだを・・・」
「いやだーーー!
そんなの、絶対いやだーーー!」
「ねこさん・・・いままで・・・
本当に・・・ありがとう・・・。
ふふっ・・・楽しかった・・・ね」
かえるさんは、ねこさんのふさふさの
毛の中で死んでしまいました。
ねこさんは、いつまでも、いつまでも、
かえるさんを離しませんでした。
いつまでも、いつまでも、いつまでも、
いつまでも。
なんて・・・ひどい・・・。
ああ、かえるさん・・・」
「・・・ふふっ・・・
いいんだよ・・・ねこさん・・・。
だってね・・・わたしは・・・もう・・・
こどもを・・・たくさん・・・うんだし・・
この先・・・長くは・・・生きられ・・・
なかったん・・・だから」
「何言ってるんだよ!
かえるさんが死んじゃうなんてやだよ!」
「しかた・・・ないんだ・・・よ。
とりさん・・・だって・・・何かを・・・
食べなきゃ・・・生きられない・・・。
わたしは・・・よろこんで・・・
差し出すよ・・・
わたしの・・・からだを・・・」
「いやだーーー!
そんなの、絶対いやだーーー!」
「ねこさん・・・いままで・・・
本当に・・・ありがとう・・・。
ふふっ・・・楽しかった・・・ね」
かえるさんは、ねこさんのふさふさの
毛の中で死んでしまいました。
ねこさんは、いつまでも、いつまでも、
かえるさんを離しませんでした。
いつまでも、いつまでも、いつまでも、
いつまでも。