かえるとねこ
とりさんは、ねこさんがかえるさんのそばに
いるので、こわくて近づけませんでした。

ねこさんはとりさんをにらみつけながら、
口に優しく優しくかえるさんをくわえて、

足がぬれるのもかまわず、池の中に入ると、

かえるさんがいつも乗っていた葉っぱを
ちぎって、池の外に運びました。

ねこさんは、その葉っぱで
かえるさんをくるむと、

かえるさんが落ちないよう工夫してから、
葉っぱに穴をあけ、
そこから自分の首を出しました。

ねこさんは、前かけのように
首からかえるさんが入った葉っぱを
ぶら下げています。

「これでずっと一緒にいられるね」

ねこさんはかえるさんを連れて、
池から離れて行きました。
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