かえるとねこ
「絶対許さない!!」
ねこさんはとりさんに追いついて、
とりさんを殺してしまうつもりでした。
それなのに、
とりさんがやっととまった木の上を、
ねこさんが見てみると、そこには、
ピーピーピーピー鳴く、一匹のかわいらしい
灰色のひなどりさんがいたのです。
とりさんは、優しく、ひなどりさんに
くちづけをして、死んだかえるさんを
あげていました。
「ねこさん、ごめんなさい。わたしには、
おなかをすかせたむすめがいるの。
もう何日も何も食べさせてあげられて
いなかったの。どうか、ゆるして」
ねこさんは、木の上を見つめて、
しばらく考えましたが、
やがて、フイと、何も言わずに、
もと来た道を引き返して行きました。
ねこさんはとりさんに追いついて、
とりさんを殺してしまうつもりでした。
それなのに、
とりさんがやっととまった木の上を、
ねこさんが見てみると、そこには、
ピーピーピーピー鳴く、一匹のかわいらしい
灰色のひなどりさんがいたのです。
とりさんは、優しく、ひなどりさんに
くちづけをして、死んだかえるさんを
あげていました。
「ねこさん、ごめんなさい。わたしには、
おなかをすかせたむすめがいるの。
もう何日も何も食べさせてあげられて
いなかったの。どうか、ゆるして」
ねこさんは、木の上を見つめて、
しばらく考えましたが、
やがて、フイと、何も言わずに、
もと来た道を引き返して行きました。