かえるとねこ
その時です。
赤い首輪をした
一匹の太った茶色いねこさんがあらわれて、
ひなどりさんに襲いかかりました。
「グフフフ!捕まえてやるぞー」
「やめてー!」
とっさに、とりさんは、
ひなどりさんをかばって抱きくるみました。
茶色いねこさんは、グヘヘヘヘと笑って、
とりさんの背中を引っかきました。
バリッ、バリッ
茶色いねこさんの爪が、
とりさんの体を引っかくたびに、
とりさんの羽が折れる音がひびきます。
バリッ、バリッ
とりさんにくるまれたひなどりさんには、
その音が、
とりさんの体を引き裂くその音が、
ぶきみなまでにはっきり聞こえます。
バリッバリッ、バリッバリッバリッ
痛いはずなのに、怖いはずなのに、
とりさんはうめき声ひとつあげません。
「もうやめてー!イタイ!イタイよ!」
ひなどりさんは、
まるで自分が痛めつけられているかのような
悲鳴をあげました。
赤い首輪をした
一匹の太った茶色いねこさんがあらわれて、
ひなどりさんに襲いかかりました。
「グフフフ!捕まえてやるぞー」
「やめてー!」
とっさに、とりさんは、
ひなどりさんをかばって抱きくるみました。
茶色いねこさんは、グヘヘヘヘと笑って、
とりさんの背中を引っかきました。
バリッ、バリッ
茶色いねこさんの爪が、
とりさんの体を引っかくたびに、
とりさんの羽が折れる音がひびきます。
バリッ、バリッ
とりさんにくるまれたひなどりさんには、
その音が、
とりさんの体を引き裂くその音が、
ぶきみなまでにはっきり聞こえます。
バリッバリッ、バリッバリッバリッ
痛いはずなのに、怖いはずなのに、
とりさんはうめき声ひとつあげません。
「もうやめてー!イタイ!イタイよ!」
ひなどりさんは、
まるで自分が痛めつけられているかのような
悲鳴をあげました。