かえるとねこ
ねこさんには、
明らかに、
死がすぐそこまでせまっていました。


「ねこさん・・・、ねこさん・・・」

「ひ・・・な・・・ど・・・り・・・
・・・さ・・・ん」

「うう・・・、ねこさん・・・、
死んだにんげんさん、
食べられなかったの・・・。

わたしの、見えない、ところで、
ほかの、にんげんさん、たちが、

死んだ、にんげんさんの、肉を、
白い、ものに、変えちゃった・・・。

わたしは、その、白い、ものを、
うばった、けど、食べられない、ものに、
なってた・・・。

ごめんなさい・・・ねこさん・・・
ごめんなさい・・・」


「そ・・・う・・・か・・・。

し・・・ろ・・・い・・・
・・・も・・・の・・・か・・・。

へへっ・・・。
へ・・・ん・・・な・・・の・・・。

ひ・・・な・・・ど・・・り・・・
・・・さ・・・ん・・・、
い・・・た・・・い・・・よ・・・」


ねこさんの目から涙がこぼれ、
ねこさんは、そのまま、
死んでしまいました。
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