かえるとねこ
8章
それからしばらくの間、

ひなどりさんは、ねこさんが言っていた
にんげんさんのなわばりから
食べ物をひろって来ては、
それを食べて過ごしていました。

すぐにでもねこさんをあの池に
運びたかったのですが、
ひなどりさんは疲れきっていましたし、

たとえ、無理に運ぼうとしても、
ひなどりさんの幼い体では、とても、
ねこさんを運ぶことはできなかったのです。


それでも、日が経つにつれて、
ひなどりさんの体力は回復していき、
体も大人のとりさんのように大きく、
丈夫になっていきました。

「よし、もう大丈夫だ。
ようやくねこさんを
あの池に連れて行けるぞ」
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