かえるとねこ
しばらくして。


ねこさんがいつものように池に行くと、
なんとそこにはかえるさんが
葉っぱの上に乗って、

ねこさんが来るのを待っていました。

「かえるさん!」

「ねこさん!」

二匹は目を合わせてにっこりしました。

ところがねこさんがかえるさんをよく見ると
かえるさんの背中には痛々しい傷が、

なおりかけてはいるものの、
やっぱり痛そうな傷がありました。

「かえるさん、ごめんね。ぼく、
かえるさんがおぼれちゃうと思って、
 あわてて背中を引っかいちゃった」

「わたしはおぼれないよ。だって
池に住んでるんだよ。ほーらこのとおり」

かえるさんは葉っぱからチョポンと
水の中に入って、泳いでみせました。


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