YOKOHAMA★BOYS
ガチャ


ドアを開けたのは、涙で目を腫らせ、アザだらけの顔をした美紀だった。


吉良は美紀の頭をポンポンと二回叩き、中に入って行った。


「邪魔するぞ!!!」


「なっ、何だお前は!!汗"」


「何だお前はじゃねぇだろゴラァ!!!」


ガッシャ〜ン


「ひぃ〜!!汗"」


「良い身分だなぁ!!

娘の働いた金で酒飲んでよぉ!!」


バギッ


「ぎゃぁ!!涙」


ガッシャ〜ン


バリ〜ン


「お前の娘はなぁ、外じゃ親の文句も言わずに笑顔で学校行って、バイトしてんだぞコラァ!!!!

そんな娘を殴る資格がテメェにはあんのかあ゙ぁ!?」


吉良は父親を掴み、殴る。


グシャッ


グシャッ


「何とか言えゴラァ!!!!汗"」


父親は動かなくなった。


グシャッ


「もう止めて…涙"

もう…止めて下さい…涙"」


「ハァハァハァハァ…汗"」


「出てって…涙"」


俺は無言で部屋を出た。


俺はただ、あの子を助けたかっただけなのに…


ただそれだけなのに、泣かせてしまった。


暴力でしか解決出来ない不器用な性格で、余計にあの子を気づつけたかもしれない…


急に寂しい気持ちになった。


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