YOKOHAMA★BOYS
「あ…ありがとうございます…涙"」


女の子の目は涙で腫れ、よほど怖かったのか震えが止まらない。


俺は言葉が出て来なかった。


どうして良いのかわからない。


とりあえず、俺は女の子に自分の着ていたジャンパーを着せた。


「ヒッ…ヒッ…

エ〜ン!!涙"

エ〜ン!!涙"」


安心したのか、女の子は急に泣き出した。


『だ、大丈夫か…汗"

………

大丈夫じゃねぇよな…苦笑"』


「ヒッ…ヒッ…涙"

大丈夫…ヒッ…涙"」


『ちょっと待っとけよ!!』


俺は女の子の洋服を拾い集めた。


パンパンパン


『服…砂だらけになっちゃったな…』


「…うん…」


『それ着たら帰ろ…』


「…うん…」


落ちてたピッチを拾い、女の子に渡した。


そして、原チャに二人乗りして帰る事にした。


後ろに乗った女の子の手は、まだ震えていた。


俺は女の子を家の前まで送った。


『大丈夫…か!?』


「…うん…」


『そっか…』


「明日…病院行ってみる…」


『病院!?』


「うん…

産婦人科…」


『一人で大丈夫??』


「ちょっと怖いけど……苦笑"」


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