YOKOHAMA★BOYS
『【久保大輝】って奴。』


「久保大輝?聞いた事ねぇなぁ。」


『そいつは別に不良じゃねぇからな。笑"』


「は?」


『一回絡まれてたんだかなんだか、そこの交番の裏でケンカしてるとこを見たんだ。

凄かったぞ。』


「そんな強ぇのか?汗"」


『今まで見た中じゃ、かなり強い方だと思うな。笑"』


「お前がそう言うなら凄いんだろうな。苦笑"」


『あぁ。笑"

まぁでもアイツは来ないだろ。

さっきも言ったけど、不良じゃねぇからな。笑"』


「人数多いだけあって、色んな奴が居るな。」


この日、吉良は美紀に今日の事を話した。


美紀はメチャクチャ喜んだ。


『将ちゃんはみんなのナイトになるんだね!笑"』


って。


そして吉良は、そんな真っ直ぐな目をした美紀を、改めて幸せにしようと思ったのだ。


高校が終わると同時に、大人としての人生が始まる。


この時期、どんな奴でも不安を抱えてるものだ。


みんな悩んで大人になっていく。


それはケンカで名を売って来た悪ガキ達も一緒なのだった。


< 292 / 319 >

この作品をシェア

pagetop