YOKOHAMA★BOYS
まぁ、不器用な男達にとって、そっちの方が上手く語れるのかも知れないが…


今回の無礼講で、後輩達は三年の凄さを改めて知り、尊敬の気持ちはより強くなった。


卒業していく三年生達も、後輩達に何かを残すように、また後輩達の気持ちに応えるように殴りあったのだ。


そして今回初めて相良に会った久保も、殴り合いの中で相良龍一とゆう男が何故横浜一強い男なのかがわかった気がした。


それは相良のケンカには殺意が無いからだった。


まるで子供の時にケンカしたような純粋な感じ。


久保は楽しかった。


自分の全てを受け止めてくれる人間に、初めて出会ったような気がしたからだ。


【横浜駅】


バキはボロボロの姿で倒れていた。


「範馬…

お前、蜂矢来いよ。笑"」


『……は?…汗"

イテテ……汗"』


吉良は学ランを脱いでバキに渡した。


「これ着て横浜蜂矢引っ張れや。笑"」


『……フザケロ……汗"』


「まぁ、いらなきゃ捨てとけ。笑"

どっちにしろ俺はもう卒業だ。」


『…か…考えとくわ………汗"』


吉良将一とバキのタイマンは終わった。


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