YOKOHAMA★BOYS

回りは徐々に、二人の男の戦いに視線を奪われて行った。


「蜂矢なめんなぁ!!」


バコッ


「グアッ!!」


『立てよオラァ!!』


この時、蜂矢の全ての人間が相良龍一には勝てないと思った。


「き…吉良さん頑張れ!!」


「吉良さん!!

立てぇ!!」


「吉良さん!!」


殴られても殴られても立ち続ける吉良に、蜂矢の連中はたまらず声を出した。


「うっせぇぞコラァ!!!」


クソッ…

クソッ…

クソッ…


『終りだ…吉良!!』


バゴッ


「グア〜!!」


ドスッ


吉良は倒れ込んだ。


「なっ…何してやがる!!

俺に触るな!!」


「吉良さん…」


蜂矢の奴等は吉良の元に集まり、倒れた吉良に手を貸した。


「もう止めましょう…」


「テメ〜等、何様のつもりだコノヤロ〜!!

兵隊が俺に手ぇ貸してんじゃねぇぞコラァ!!」


吉良は立つのもやっとだった。


フラフラしたまま相良に向かって行く。


「吉良さん!!汗"」


「吉良さん!!汗"」


「ウッセェ!!

黙ってろボケ!!」


そんな吉良に相良は、手加減無しのパンチを一発打ち込んだ。