YOKOHAMA★BOYS
そして、茶羽の男達がゲーセンから出てきた。


小柄で童顔の男が俺等に近づいてきた。


『こんな危ない所で、たった二人で何してたの??』


『いや…

殺られた仲間の仕返しに…』


男は俺とKの制服を上から触ってきた。


『キミ達、なんも武器持ってないじゃん!!

それで来たわけ??』


『俺等、武器は持ちません。

武器を持っ…』


『偉い!!!!

偉いよキミ達!!

やっぱ男は拳一つで登ってかなきゃな!!笑"』


『は…はぁ…汗"』


男はニコニコしながらそう言った。


『じゃ、俺等は用事が済んだから帰るわ!!笑"

じゃあな、青少年達!!笑"』


そう言って、俺等にクロム・ハーツのジッポを見せた。


なんでも、茶羽の奴が【横浜-DEEP-】の奴にクロム・ハーツのジッポを取られたから、それを取り返しに来ただけだったらしい。


仲間のジッポ一つの為に、こんな危ない連中相手にケンカするなんて…


俺とKは、その人の仲間に対する思いに惚れた。


【茶羽ゴキブリ】も凄い人は居るんだ。


茶羽の先輩に聞くと、その人の名前は【戸崎淳】


総合高校一年にして最大派閥を作った男。


< 82 / 319 >

この作品をシェア

pagetop