地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
パッと目が覚め、杏なのかを確かめたのだが……


「何してんの…?」

「いや……あの〜……」


床にしゃがみ込み、カーテンに隠れている。


「まだ寝てて良いよ?」

「杏ちゃんが来たから起きる」


欠伸をして起き上がった。


「じゃあ、私は帰るわ。杏ちゃんよろしくね!」

「咲姉だったのか……じゃあな」

ヒラヒラと手を振り、咲姉が病室を出て行く。


杏と二人きりになった。


まだカーテンに隠れている杏。



「なんで隠れてんの?」

「いやっ服がね?見せたら絶対に引くもん……」

「良いから……杏なら、何着ても引かないから。」



優しく微笑んで、手招きをする。



しかし、カーテンから出て来た杏を見て度肝を抜かれた。


「は!?」
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