地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
小声で話していますが、小声じゃなかったら……とんでもない会話です…。



「滝本君?神崎さん?」

「「はい?」」



二人同時に、呼ばれた方向を見た。



「2年生の紹介しますよ?早くこちらに来て下さい」


女性の先生がニコニコと告げる。



「!?」


1年生全員が、あたし達を見ていて…案内人の2年生も前に並んだ状態であたし達を見ていた。


陸と二人で……取り残されてる。



やばいよっ…今、陸はあたしのネクタイ掴んで引き寄せてるもん!!

ただの同級生同士が…こんなことしないよねっ!?



しかし、陸様は余裕らしく…ニヤリッとあたしにしか見えないように笑った。



「すみません。神崎さんのネクタイが曲がっていたので、直してました」


「!?」


今さりげなく…胸触った!!
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