地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
背中に顔を埋めていると、急に体が宙に浮く。



「えっ?」



陸によって腋から抱え上げられ、子供のように抱っこされていた。



「えっ……ちょっ……!」


誰も見てる人は居ないけど………これは恥ずかしい!!


「陸っ……降ろしてっ………」

「なんで?」

「なんでって…子供じゃないんだから……抱っことか恥ずかしい!!」

「フ〜ン?俺が居なくなると泣きそうな顔すんのに?」

「!?//////」

「充分子供じゃねぇか」



クスクスと笑いながら、下からあたしの顔を覗き込む。

すぐ側にあった図書館のテーブルの上に降ろされた。


いつもは、身長差があるけど…今はほとんど目線が変わらない。



陸に近づけたみたいで嬉しくなった。
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