地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
金づち…家のどこにあったっけ?

蔵だったっけ…?



明日から持参することを決めた…《金づち》の在りかについて考えていた。



「約束守ってくれるよね?僕に負けたら、《男子生徒リクエストによるコスプレ大会》やるって」


グイッと顎を掴まれ、陸の方を向かせられる。



「「「「キャー////////」」」」


「・・・・。」


女子の皆さんの悲鳴が、脳まで響いて耳が壊れそうです。



「良いよね、神崎さん?」

「例え差は1点でも、負けは負けですからね。どうぞ、滝本君の好きなようにして下さい」



フーッと大きなため息を漏らしながら返した。



「……お前、男子生徒達の前で、その言葉言うんじゃねぇよ?」

「は??」

「……天然鈍感無自覚無防備娘」


ギロっと意味もわからないまま睨まれる。
< 206 / 655 >

この作品をシェア

pagetop