地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ
プレゼントあげてないね…。
ダメじゃん……。
「杏からは…最高のプレゼントもらったし、俺は満足だけどな?」
「はい?……プレゼントあげてないでしょ?」
エスパーのように、あたしの心の中を当てられる。
「ちゃんといただきましたから」
「???」
わからなくて…首を傾げた。
フッと微笑み、ひざ枕をさせたままあたしの頭を自分の方へ引き寄せる。
目をパチパチさせる。……至近距離になると、耳元に唇を寄せ、甘い声で囁かれた。
「ベッドの上で、杏の心もカラダも頂いただろ?」
ボンッと顔が一気に赤に染まる。
「な、な、な……////////」
「最高のプレゼント」
チュッと軽くキスされた。